8月30日(土)午後2時より書院広間にてミニ法座を開きました。
この度は「み名は仏さまそのもの」という内容でお話しさせていただきました。
私たちの身の回りの物には名前というものがあります。聖典の中ではこの名前は「月を指(さ)す指」に譬えられています。月を指す指は月の場所を表しますが、指は月そのものではありません。同様に、名は物を表すけれども、名は物そのものではありません。
一般的にはそうなのですが、阿弥陀さまのお名前は別格です。阿弥陀さまは煩悩(ぼんのう)を抱えるがために仏さまを拝見することができない私を救う、ただそのために、南無阿弥陀仏という声の仏さまとなってくださいました。南無阿弥陀仏のみ名(みな)は、仏さまの全体を表すとともに、そのみ名は仏さまそのものだと説かれます。月を指す指にものを照らす力はありませんが、南無阿弥陀仏のみ名は、この身を照らし育むみ仏の光そのものだとお聞かせいただいております。
8月31日(日)には、灯籠流し法要を営みました。
お盆を迎えるに当たって心を込めてご準備された灯籠をそれぞれに持ち寄って、お盆を締めくくるべくお焼香いただき、境内でお焚きあげしました。
お盆という在りし日のおもかげを偲ぶひとときを終え、あらためて南無阿弥陀仏の声の仏さまとなってご一緒くださっていることを聞き受けて参りましょう。
次回はお彼岸の法要にてお待ちしております。